今回は、予防法についてお話したい。
実際のところ、前回の記事(治療編)の一部もここに含まれるとは思うが(気功、遠絡療法など)、ここでは純粋に“予防のみ”、とりわけボク自身に効果があったと感じた「予防法」に焦点を当てたい。
前回の冒頭で述べた、深刻な腰痛からほぼ開放された原因は、おそらく今回説明する2つの「予防法」に答えがあると思う。
早速、本題に移ろう。
真向法(まっこうほう)
のっけから、何それ?
…..と言われそうだ。
なんだか怪しげな健康術に聞こえるかも知れないが、「真向法」は、れっきとしたストレッチである。
「真向法」を初めて知ったのは、故 渡辺昇一先生(英語学者、上智大学名誉教授)の本だった(名称は失念したし、なぜか本も見つからない)。確か、先生を知ったのは、40歳くらいの英語学習にハマっていた頃だと記憶しているが、のちに著名な「知的生活の方法」など、内面的な充実に関する考え方には感銘を受け、色々な本を読ませていただいた(特に先生の死生観には、今でも大きな影響を受けている)。
以前から、お医者さんなどからストレッチや背筋のトレーニングが重要と聞いていたので、ネットで得た情報や、前回のブログで紹介した気功などをやっていたが、「真向法」を知って一番驚いたのは、還暦過ぎたトシヨリでも、180度近い開脚や、その状態のまま床にお腹が付きそうになるまで前傾ができるようになることだった。実際、渡辺昇一先生も晩年までそれが出来ていたそうだ。
ボクも180度とまではいかないが、今では随分開くことが出来る様になった。
(まあ、開けばイイってもんじゃないが…..)
方法
その方法は、至って単純で、たった4つの体操を朝夕行うだけで生涯健康を維持できると言うものだ。畳1枚ほどの広さがあれば取り組め、高額な健康器具も必要ない。
具体的には、以下の様な流れである。
- 第一体操 仙腸関節・股関節を柔らかくし、膝のこりを取る体操
- 第二体操 大腿二頭筋、下腿三腿筋などの屈筋、すなわち脚の裏筋を伸ばす体操
- 第三体操 内転筋を伸ばして、骨盤を広げる体操
- 第四体操 第一体操は脚の外、第二体操は後、第三体操は内。そして前を伸ばすのが第四体操
これだけでは、何がなんだか分からない.….、と思う。
「百聞は一見に如かず」なので、公式ホームページ(公益社団法人真向法協会)の動画を見て欲しい。
効果
「真向法」は、筋肉を若々しく、血流をスムーズにし、消化を助け、免疫力の増強やストレスの解消、熟睡、老化防止、心の病、頭脳の活性化などまで様々な効果があるとして、文部科学省の許可団体にもなった。以下の書籍に詳しく書かれている。

ボクは、今でも毎晩寝る前に「真向法」を実践している。これを始めて、あっという間に3年が経過した。
先にも書いたように、今ではそんなに苦も無く開脚(150度くらい)、深い前傾等が出来るようやになったが、当初はコチコチで、全然ダメだった。
断言は出来ないが、これを実践してから、腰痛の「ズキン」がなくなった様な気がする。
とにかく、これで身体が柔らかくなったのは間違い無いし、身体も軽い感じがして、心地よい。
注意点
急性の腰痛で現在痛みがある場合、基本的には安静にし、痛みが取れてから体操をした方が良い。また、第四体操は特に気をつけて、無理に身体を後ろにそらさない方が良い。ボクの経験から、何度か膝の関節痛を経験した、始めのうちは、無理をしてそのまま続けてしまったため、関節痛を悪化させてしまった。
この様な場合は、第四体操、痛みの箇所によっては第一体操も痛みが治るまではしない方が良い。
全国に真向法教室があるので、一人では不安な方は、以下に問い合わせて見るのも良いと思う。
公益社団法人真向法協会 のホームページ
腰クッション
前回の記事で、最後に行った整骨院で以下の様に言われた話をした(確か3年前の7月だった)。
「痛みが生じる直前の状況を思い出せば予防につながるので、日頃から注意しておきなさい」。
実は、最後の発症だけは原因がよく分からなかったのだ(それまでは、何らかの動作をしているときだった)。
…..で、良く考えたら、長距離運転(トータル200数十キロ)の翌日だったのを思い出した。その日は鹿児島県への実験出張で、数百枚の板をあっち置いたりこっち置いたりしていたけど、特に腰に違和感は感じなかったので、少なくとも運転中の姿勢が主犯、と断定した。
いつも車に乗る時は腰クッションを置いていたのだが、上下の高さ調整が、出来るタイプだったので、いつの間にか、位置が低くなっていて、かがむ様な姿勢になってしまっていたのだ(これでは逆効果だろう)。
早速、腰クッションの高さを少し上になる様に調整したところ、かなり腰の痛みとその後の違和感が改善された。ただ、最近の腰クッションは、上下の調整が不要なものが主流で、低反発メモリーファームで腰にフィットするものもある。ボクは、車を買い替えた際に、腰クッションを買い換えたが、今回のものは、腰を包まれる感じがしてとても心地良く運転出来る様になった。参考までにリンクを貼っておく。

おわりに
これら以外にも、自分としては、マットレスを硬くて分厚いものに買い替えたのも良かった様な気がする。
それまでは、ナ◯コ(ナマコではない)で買った3,000円程度の薄いものを使っていたが、今にして思えば、あまり快適ではなかった。硬めのマットレスを買ったことで、随分楽になった様な気もする(もちろん腰に限定したものでは無いが)。以下にリンクを貼っておく(コスパはかなりイイと思う)。
|
ただ、ボクのメインの腰痛予防法は、現時点では「真向法」と「腰クッション」、
この二つだと思っている。
以上、腰痛で悩む皆さんにとって、今回のシリーズが少しでも参考になれば幸いである。
最後に、2回に渡って紹介した腰痛の治療法、予防法のお話は、ボク自身には良かったが、人によって個人差もあるかも知れない。
なので、お試しになる場合は、ご自身で、自分に合うかどうか、事前に関連ホールページを見るなり書籍を読むなどして、ご検討することをお勧めしたい。
今から、霧島に行って来る。
コメント