これまで、3度にわたって、新型コロナ関連に対する客観的なデータに関する記事を掲載して来た。



その意図は、以下のようなものであった。
もう、本当に書くつもりはなったが、最近になって、連日のようにメディアや一部の専門家?などが「PCR陽性者数」を毎日の様に連呼し始め、国民の不安も頂点に達していることに危機感を抱いくようになり、不本意がら再度関連記事を書くことにした。
科学者の端くれとして、もはや黙っていられない、という理由もある(何の力もないが…..)。
今回は、京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 宮沢孝幸(みやざわ・たかゆき)先生の記事を紹介しながら、コロナに対する正しい接し方について解説していきたい。
引用記事は以下のとおりだ。
見出しに沿って、ボクなりに簡略化し、出来るだけ分かりやすくかみ砕きながら解説していきたい。
それはもはや「未知のウイルス」ではない
先生が感じておられる強い危機感は「コロナ」そのものに対してではなく、「コロナ騒動の異常性」に起因するものが大きい。以下の表現がそれを物語っている(要約)。
ウイルスを知らない無責任なウイルス専門家たち
そして、ウイルス学を専門とする研究者たちの「ことなかれ主義」、「業績主義」に対する痛烈な批判を展開されている。世の中(国民)のために、正しいと思うことであれば、徹底的に議論を交わし、安易に妥協すべきではない、というご意見だ(研究者として激しく同意!!)。
以下も、同じ研究の世界に身を置くものとしてスゴク理解できる。ウイルス学を○○学と置き換えれば、多くの学問に共通するのかも知れない。
「ウイルス感染」はそんなに簡単に起こらない
人々が誤解しているものの一例として、ウイルス感染が容易には起こらないことをいくつか例を挙げて示されている。コロナも同様に簡単には感染しない様で、以下の説明が分かりやすい。
専門家でも「ウイルス量」を正しく測定するのは難しい
今や、PCR検査を知らない人はいないだろう。しかし実際のところ、PCR検査の精度はかなり怪しい。明らかに計算を間違えている研究者もいて、危機感を煽るような解説を全面的に信用してはいけない様だ。先生の記事から、理由の要点を挙げる。
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リアルタイムPCRを行うには、ウイルスから核酸(DNAやRNA)を分離するステップが必要であるが、その工程での核酸の回収率が厳密には分からない。
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リアルタイムPCRでは核酸のコピー数を数えるが、それも実は条件によって大きく変動する。
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ウイルスは単一のものではなく、常に核酸の変異が生じ多様な集団である。リアルタイムPCRは核酸の変異によって、その増幅率は著しく影響を受ける(増幅効率が下がる)。したがって、最先端のリアルタイムPCRでも、街で流行っているウイルスの量は正確には推定できない。
「感染」するには、一定以上の感染性ウイルスの侵入が必要
この章は少し難しかったので、要点だけを抜き出して少し分かりやすく砕いたみたい。以下、スゴク大事なポイントだ。
…..では、新型コロナウイルスの場合はどうなのかというと、宿主(人間)と共生関係を結びたい(平和的な)ウイルスの様だ。そして、さほどの感染性はない。
実際面に置きかえると……
新型コロナウイルスは空気感染しないと断言してもよいレベルである。その理由は以下のとおり。
初期のクラスター対策班の解析によっても、このウイルスは感染者が5人いたとして、他の人に感染させる能力がある人は1人とされている。そして、…..
ウイルス量を減らす「1/100作戦」で、感染はほぼ防げる
体から出てくる感染性ウイルスをピーク時の1/100にすれば他の人に感染しないとなれば、実行可能な感染予防策も見えてくる。その具体的な方法は…..
この考え方をもとに、宮沢孝幸先生は「1/100作戦」というのを提唱されている。新型コロナウイルスの場合、目・鼻・口に付着するウイルス量を、ピークの1/100にすればよいということだ。
飛沫感染(空気感染)も同様で、不織布のマスクをすれば比較的大きな飛沫はほとんどなくなる。お互いマスクをしていれば、感染確率はゼロに近づく。ただし、前にも書いたように、
敵はウイルスではなく、刷り込まれた思考である
先生は、最期に、コロナは「弱いウイルス」であり、過剰に恐れるべきではないとし、「1/100作戦」の実行で大丈夫と結ばれている(15秒手洗い、公衆でのマスク着用など簡単なことだけ)。
また、先生の最後の言葉が今の世情を非常に良く表している。是非一読し、噛みしめて欲しい。
おわりに
研究者としてのボクの考えとして、「研究成果」は、「特定の誰か」、ましてや「自分の名誉」などのためではなくて、多くの皆さん(国民)の幸福を目指すために生み出されるのでなければならない、と思っている(これが「本物の研究者」だと思う)。これは、国民の税金で研究させてもらっている大学や公設試験研機関の研究者であれば「当たり前」なハズだ。
しかし、今のご時世、「本物の研究者」は、残念ながら空気を読めない(忖度しない)「研究者」として、多くのバッシングを受けることが多い。報道機関や声の大きい人たちと異なることを言うからだ(つまり嘘が言えない)。でも、これだけは知っていて欲しい。
今回ご紹介した京都大学ウイルス研究所準教授の宮沢孝幸先生もその中のお一人だし、これまでに紹介してきた東京大学名誉教授の矢作直樹先生、中部大学総合工学研究所特任教授の武田邦彦先生、国際医療福祉大学大学院教授の高橋泰先生なども同様に必死に戦っておられるのだ。
イヤ~てれるなぁ(ボク)。
あんたは「本物のアホ研究者」。
……..。
最後に、数字を少し…..。
PCR検査の精度は上で述べたとおり(???)だが、その費用は概ね20,000円らしい。
そして、陰性になったとしても3日間程度しか保証されない(宮沢先生)。
仮に国民の10人に1人がPCR検査を受けたとして、ざっと計算すると、(2400億円/3日)となる。なんと3日間で2400億円だ。
…..で、陰性だから安心として「どんちゃん騒ぎ」をすれば、元の木阿弥で、また受けないといけない。
これを繰り返すと、なんと1か月で2兆4000億円にもなる。
…..国民全体にPCR検査をすべき、と言う声もあるが、皆さんはどう思われるだろうか?
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