今日は、ちょっと変わった話をしてみる。
前にも触れた様に、ボクは、あの世とか輪廻転生とか、不思議系の話が大好きである。
その一方で、木の研究者だったりする(植える方じゃなくて使う方)。
「科学者(もどき)が非科学的な話するの?…..で、幽霊とか見たんかい‼️」
と家の中から誰かの声が…..。
こっちのほうが、怖い(…お約束)。
とりあえず、目を合わせない様にして….
今日は、この二つ(木と輪廻転生)がリンクする様なお話をしたい。
ボクは、仕事柄、木材の利用をテーマに講演させていただくことがあるのだが、最近、導入部分で「木と輪廻転生」の話をするのが定番になってきた。多くは、私の研究の大先輩(秋田県立大名誉教授、林知行先生)の受け売りである(興味があれば、目からウロコの木のはなし(技報堂出版)を読んでみて欲しい)。
あらましは、以下の様なものである。
だって、
のだから…..
宮村一夫『元素がわかる事典』 PHP研究所,2010,79p.より
最近CO2を悪者にする例が勢いを増しているが、だとすれば、
「そう言うあなたも悪者の一味なのよ」
…..と言うことになるのだ。
話を元に戻して、少し分かりやすく説明すると、体重50㎏の人の体内には750アボガドロ数個の炭素が存在する。
そして、
もし、火葬時に放出されたCO2が地球上の空気中にくまなく拡散したとすると、驚くなかれ…..
つまり、
もっと言えば、
一方で、

そして
ちなみに、
屋久杉は樹齢1000年以上なので、その中には、源義経とか平清盛だった炭素の一部が存在しているはずである。
……木のロマンを感じるなぁ….(と、自己陶酔)。
もちろん、
そして、
……と言えそうだ。
いかがだろうか?
ひょっとして、木に対する見方や感じ方に変化が生じたのでは?
どうして、我々が巨樹に大きな生命力を感じるのか、国産材に親しみを感じるのか、なんとなくお分かりいただけたのではないだろうか?
…..「いやいや、やっぱ鉄骨系住宅がいいわ」
…..と言うあなたは「鉄腕アトム」の子孫に違いない (トシがバレるかな?隠してないけど)。
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