今日は(令和3年3月22日)、清武の「船引神社」に行ってきた。
この神社は、…..こじんまりとしていてあまり目立たないが、土地を守る産土神として、地域の方から親しまれてきた。また、境内の御神木「大クス」は巨大で神々しく、一見の価値ありだと思う。
…..と言うことで、今回は「船引神社」について書いてみたい。
「船引神社」の概要
あらまし
「船引神社」は、東九州自動車道・清武ICの東2km程の辺り、 清武町船引の街外れに鎮座している。
神社の創建は寛治元年(1087)9月15日と言われており、全国的に八幡神社が多く建てられたこの時代に八幡神社として創建された。主祭神は仲哀天皇、神功皇后、応仁天皇とされる。
社殿の裏にある「大クス」は、樹齢約900年で非常に大きい。幹の部分には約8畳の大きな空洞があり、戦時中は防空壕にも使われたそうだ。財政難に陥った際、「大クス」を切り倒して樟脳にすることが決まったものの、その日の夜に狐が大騒ぎをしたため、切り倒す話は取りやめになったという伝説もある…..。台風で、大きな枝が折れて弱った時もあるが、今は元気な姿を取り戻しつつある。アイキャッチ画像にも示す様に、ここのクスは樹形が素晴らしい(ちょうど牛が横たわったようにも見えるとか)。(文献:神話のふるさと特集3「宮司が語る」)
場所とアクセス
- 場所 宮崎市清武町船引6622(← グーグルマップが開きます)
- 電話:0985-85-1628
- 駐車場:10台くらい
- アクセス: JR清武駅より車で約10分、清武ICより車で約10分
写真で振り返る
では、写真で振り返ってみよう。
本殿まで
ここから入る。左を見ると…..
「三笠鬼神」が構えている。地元に伝わる「船引神楽」をモチーフにした鬼神像だそうだ。
短い石橋を渡ると、すぐ右に手水所があり、…..
拝殿が目の前に….。
拝殿と本殿の間の柱に見事な雲竜が彫られている。「雲竜巻柱」と呼ばれるもので、宮崎県や鹿児島県などの南九州だけにみられる象徴的な社寺の細部彫刻装飾らしい。左側のこちらは雌で、…..
右側が雄らしい。いずれも一本の木から彫りだしているようだ。
大クス
「大クス」は「船引神社」のちょうど裏側に鎮座している。「八幡クス」とも呼ばれ、神社のご神木として親しまれてきた(昭和26年6月9日に国の天然記念物に指定)。始めて見た時はかなりの大きさに圧倒されてしまった。
「大クス」の前面には木製デッキが設置されており、見学しやすいように配慮されている。
高さ約25m、幹周り13.2m。幹周りの大きさは県内の樹木の中では2番目、クスの中では最も大きな木だ。写真で確認できるように、幹には空洞があり、大人5、6人が入れるほどの広さらしい。
「大クス」の左に「ヤッコソウ」を発見。
調べたところ、ヤッコソウは寄生植物のひとつで、シイノキ属の植物の根に寄生するらしい。「やっこ 」に似た白い花を付けるのでこの名が付いたという(牧野富太郎命名)。季節ではないからか、残念ながら花を見ることはできなかった。
おわりに
この神社は、確か、定年前に始めた「ママチャリサイクリング」の際に、偶然見つけた(うろ覚え)。
「サイクリング」では、表通りではなく出来るだけ裏通りを走る。その界隈の雰囲気を楽しむことが出来るからだ。
思わぬ発見や、街角の光景にほっこりしたりする。
…..とりわけ、神社の周辺には、そんな光景が多いような気がする。
そして、気に入った神社にはまた足を運ぶ。この神社もそのうちの一つだ。
そういえば、この神社は亡母とドライブで来たなあ…..。
おわり
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