飫肥城下町散策シリーズ(その4)では、「旧高橋源次郎家」を紹介しよう(2020年12月25日に訪問、前回は以下を参照)。実は、この記事、昨年末に下書きを書いたまま忘れていた(汗)。

「旧高橋源次郎家」も飫肥街道(国道222号線)沿いにあり、「商家資料館」から東方向(油津方面)に300mほどのところにあるので、比較的わかりやすい。
概要
「旧高橋源次郎家」は、実業家で貴族院議員の高橋源次郎が建築したもので、明治中期に建てられ、大正4年に修理されたと伝えられている。
主屋の屋根は寄せ棟で、他の施設同様に雛飾りを中で展示している。飫肥杉をふんだんに使っており、飫肥地区において、それまで茅葺きであった民家が瓦葺きへ転換していく初期の建築としても価値が高い。内装も手が入っており、日本画をはじめふすま絵など美術的な価値は相当なものだろう。
国登録有形文化財だ。
訪問に必要な情報
①場所 宮崎県日南市飫肥5-2-12 (←Google マップが開きます)
②問い合わせ先 0987-25-1905 (小村記念館)
③時間 9:30~17:00
④休業日 12月29・30・31日
⑤入館(場)料 以下に示す様に、2020年8月1日から無料となった様だ。
写真で紹介
では、早速写真でご紹介しよう。
建物配置図(屋根伏図)はこんな感じだ。間口11間、奥行き25間の敷地の中に庭を囲むように主屋・離れ・納屋・蔵が並ぶが、座敷から見える庭は屋根付きの塀で仕切られ、接客本意の造りであることが窺える。
入り口に小さな表示がある。
正面に説明板がある。
玄関からすぐ左手に主屋があった。比較的こじんまりした建物だ。
ここから入る。入り口が「サッシ」なのにはびっくり!!
主屋は玄関から入って6畳、次の間、座敷と続く。
各部屋のふすまや廊下の板戸には日本画が描かれている。これは水墨画かな?
色合いがすごく鮮やか。保存状態が良い。
ココは居間かな?当時のテーブルや火鉢が残されている。
廊下から中庭を望む。とっても趣があって、落ち着いた空間だ。
おわりに
今回は、飫肥散策の穴場的なスポットの1つ、「旧高橋源次郎家」を紹介した。この建物も、飫肥街道沿いに位置しているが、前回紹介した「商家資料館」と異なり、こじんまりとした感じだ。
明治中期に建てられ大正4年に修理されたらしいが、目立った劣化は見られず、大変良好な状態で保存されている。前回、前々回も言ったが、飫肥の建築物は建設当時のままの姿でメンテナンスの行き届いたものが多い。
飫肥は、何回訪れても飽きないし、とっても気持ちが落ち着く。
もう、大好きな街だ。
今年も、暖かくなったころに一日かけてあちこち回ろうかと思う。
おわり
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