「えびの高原」は、宮崎県西部の1,200mの標高に位置しており、豊かな自然の宝庫として知られる県内屈指の観光エリアだ。
この一帯には、韓国岳や甑岳をはじめ大小さまざまな山々がすそ野を広げ、その中に不動池、六観音御池、白紫池などの火山湖が点在しており(下図参照)、トレッキング好きならたまらないエリアだろう。
もちろん、ボクもこの高原は大好きで、毎年1度は👹と訪れている。
一番のお気に入りは「池めぐりコース」なのだが、上図の様に、行程の途中から通行禁止になっていることもあり(赤で囲まれているところ)、今回は白鳥山に行く途中の「二湖パノラマ展望台」まで足を運んだ。
「二湖パノラマ展望台」からの絶景
そして、程よい汗をかいた後は、この数年定宿になっているお気に入りの温泉宿に向かった。
その名は、「ホテル ピコ ラナイ えびの高原」
このホテル、表題にも書いたように、温泉、食事、景観が素晴らしい!!
しかも、えびの高原の各登山口からほど近いところにあり、登山客や観光客にとって、これ以上ないほど便利なところに位置するのも大きな魅力だ(※上の地図では、旧名「宮崎県営国民宿舎えびの高原荘」と記している)。
…と言うことで、今回は「ホテル ピコ ラナイ えびの高原」の宿泊体験記を綴ってみたい。
施設の情報
基本情報
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- 場所: 〒889-4302 宮崎県えびの市大字末永1489 (←Googleマップが開きます)
- 電話: 0984-33-0161
- ネット予約: ホテルのホームページ
- 駐車場: 50台(無料)
- チェックイン: 15:00
- チェックアウト: 10:00
駐車場はこんな感じ。宿泊施設の右手前にある。

アクセスと所要時間
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- 宮崎市内から宮崎自動車道(都城IC)経由で1時間40分
- 鹿児島市内から九州縦貫自動車道(鹿児島空港IC)経由で1時間30分
今回利用したプラン
- 宿泊プラン:白鳥山懐石【一泊2食付】宮崎県産黒毛和牛ひなたすき焼き懐石を堪能!
- 部屋タイプ: 8畳和室【風呂なし・トイレ付】
- 料金明細: 23,400円/2名(税込・サービス料込)
ホテル体験記
外観から客室に向かうまで
まずは、外観から部屋に向かうまでを見ていこう。
駐車場から入り口まで。RC2階建の建物は、とてもオシャレな感じだ。左右に長く、とても写真には入り切らない。
フロントは吹き抜けになっており、広々とした空間だ。向かい側の休憩スペースもゆったりしている。
チェックインを済ませ、部屋(1階の和室)に向かう途中に温泉とリラックスコーナーがあった。
このあたりは「ノカイドウ」の自生地らしい。部屋に向かう途中、窓越しにその様子を伺うことが出来た。
廊下と客室入口はこんな感じ。端っこに近く、フロントから50メートルくらい歩いた(109号室)。
客室
普段はツインの洋室に泊まるのだが、このホテルは和室が良く似合う。ここは8畳だが、二人にはちょうど良かった。
窓付近にはソファが設置されていて、外の景色を見ながらゆったりとくつろぐことが出来る。アカマツ林、その遥か彼方に韓国岳が顔を覗かせていて、客室は1階なのに、非日常的で素敵な眺めを楽しむことが出来た。
洗面所とお手洗いが分かれていて、何れも綺麗だ。ちなみにこの部屋にお風呂はない(温泉があるので、ボクらには不要だ)。
天然温泉
ココの温泉は本当に素晴らしい。泉質もさることながら、広々としていて、何より露天風呂からの眺めがたまらない。
概要
前述したように天然温泉は1階にあり、客室から部屋着に着替えて直行することができる(タオルは部屋のものを持参)。毎分470リットルで自噴する温泉の泉質は、すべて源泉掛け流しだ。
- 施設: 露天風呂(男女各1)、大浴場(男女各1)、サウナ(男女各1)、家族風呂(4)
- 泉質: 炭酸水素塩泉
- 効能: リュウマチ性疾患、運動機能障害、創傷慢性湿疹及び角化症、更年期障害、慢性婦人病、動脈硬化症など
- 方式:源泉掛け流し(殺菌の為、塩素消毒している)
- 料金:宿泊客は無料。温泉のみ利用の場合は大人1,200円、子供800円
入った感想
大浴場は3つの湯船があり、大きい順に高温(ちょうど良い温度)、やや温め、水風呂となっている。これらに浸かりなら外の景色を堪能するのも良いが…
外の露天風呂に浸かりながらのひと時は、さらに良い。何より景観が素晴らしく、温泉に浸かりながら韓国岳や甑岳を望むことも出来る。
サウナも広々としており、ゆったりと汗をかくことが出来た。
(※いずれの写真も、ホテルのHP等からいただいたものである)
食事
食事会場はいくつかあるが、大きなところは洋室と和室の2箇所に分かれている。どちらも経験したことがあるが、今回は洋室だった。
席は広々としており、ゆったりだ。ただ、せっかく窓際に案内していただいたのだが、まだ18時なのに、外は暗くて殆ど何も見えなかった(残念!)。明るければ、駐車場を隔ててアカマツ林やその向こうの韓国岳や甑岳を望みながら食事を楽しむことが出来ただろう。
テーブルから会場を見渡したところ(左奥が入口)。かなり広く、とてもきれいな印象だ。
夕食
今夜は「白鳥懐石」。お品書きは以下のとおりだ。
- 前菜(もずくの酢の物、鯛の南蛮漬け、紅葉饅頭、枝豆のふくさ焼き、海老旨煮、秋刀魚のわた焼き)
- 造里(地魚のお造り2種盛り)
- 焼物(金目鯛雲丹焼き)
- 小鍋(みつせ鶏のつくね鍋)
- 強肴(黒毛和牛すき煮、温玉)
- ごはん(相馬農園の白米)
- 香りの物(奈良漬け、刻み青菜、長芋トロロ)
- 留椀(赤だし、なめこ、葱、粉山椒)
- デザート(三種盛り)
プレートはこんな感じ。美味しそう!!
今回、一番おいしくいただいたのは、黒毛和牛すき煮(左)とみつせ鶏のつくね鍋(右)。特に、黒毛和牛は絶品で、口の中でとろける感覚が忘れられない。
デザートはこんな感じ。いずれも美味しくて、大満足!!
朝食
少しずつだが、色々なものをいただくことが出来て、ほぼお腹いっぱい。特に、フカフカご飯とマンゴージュースが絶品だった。
おわりに
前述したように、「えびの高原」は、ボクの大好きな癒しスポットで、毎年1度は訪れている。
ただ、トレッキングなどを楽しんだ後の宿泊先は、数年前までは「霧島温泉郷」がお決まりだった。その理由は、なんと言っても「霧島温泉郷」には沢山のホテルがあり、選択肢が豊富なことにあった。当然、高級ホテルから格安ホテルまで、〝よりどりみどり” なのである。
そんな中、この数年の宮崎県の取り組み(様々なクーポン)から「ホテル ピコ ラナイ えびの高原」を知ったことは、実に幸運だった(厳密には知っていたけど素通りだった)。
しつこい様だが、「ホテル ピコ ラナイ えびの高原」は、温泉、食事、景観が素晴らしい!!。それに、ホスピタリティも素晴らしい!!
…..こちら方面ではイチオシの温泉宿である。
おわり。
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