腰痛との長い闘い(いろいろな治療を試してみた編)

雑記

今から約30年ほど前、仕事中(実験中)にぎっくり腰をやってしまった。

ぎっくり腰 男性 イラスト素材 [ 4870456 ] - フォトライブラリー ...

それ以来、忘れたころに突然訪れる再発に悩まされる日が続いた。ほとんど毎年お決まりの恒例行事だ。

「ぎっくり腰」は急に起こった強い腰の痛み(腰痛)を指す一般的に用いられている名称(日本整形外科学会)

 

これって、当然、事前通告もなく突然やってくる

でも、還暦過ぎた今では、たまに違和感がある程度で、かつての深刻な腰痛からは、ほぼ開放されている。つまり、恒例行事ではなくなっているのだ。最後に発症してから3年経過したので、おそらく、もう来ないかも?(期待半分だが…..)

今回は、30年近くも続いた腰痛との戦いと、次第に緩和してきた原因が何なのか探ってみたい。

長いので、前編は「きっかけと試した治療」、後編は「試した予防法」に分ける。

では、本編スタート。

その日は突然やってくる

30代半ばのある日、とある製材工場で、60本の丸太の重量や固有振動数を測る作業を同僚職員と2人でやっていた。

丸太のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

山積みの丸太を人力で秤に乗せ、金づちでたたいてははおろす、と言った単純作業だ。
確か、一本あたりの重さは100キロ前後だったと思う。

今なら、フォークリフトを借りて運ぶのが当たり前なのだが、どうして人力だけで作業をしたのか、免許を持っていなかったからなのか、覚えていない。

ちょうど、半分くらい終わったところだった。腰からかがんで力を入れた時、背骨と骨盤の境い目辺りがズキッときた。

初めての経験だ。

バカなボクはガマンしてしまい、その後も作業が終わるまで、痛みをこらえながら作業を継続してしまったのだ。

で、次の日から動けなくなった

寝返りどころではない。ちょっと体勢を変えるだけて激痛が走る。


這うようにしてやっとの思いで、整形外科に行き、MRI検査を受けた結果、
椎間板ヘルニアと診断された。

「椎間板ヘルニア」とは、椎骨(ついこつ)の間でクッションのような役割をする椎間板が変性して突出し、近くにある神経を圧迫することでさまざまな症状を引き起こす病気(Medical Noteより)。

椎間板ヘルニア | おもいやり鍼灸治療院(愛媛・松山)

英語ではslipped diskと言うが、日本語よりも、しっくり来るような気がする。


1週間ほど整形外科に通い、患部へのふと〜い注射(ステロイド薬?)と、腰の牽引、電気治療、毎日のコルセット装着などにより徐々に治っていった。

まさか、腰痛との戦いがこのあと30年近くも続とは、この時は予想もしていなかった。

受けた治療、試した治療

 整形外科

当初の数年間(数回)はこれ一本。後から述べるように、のちには色々試したが、その後の急性期も、必ずここからはじめる様にしている。
治療の流れは、問診の後、温熱、電気治療、牽引だった。だいたい、1週間くらいで徐々に痛みが緩和していったが、何度も患っているうちに、他に良い方法はないかと、別の方法も試す様になった。

整骨院

とにかく、二度とこんな思いは嫌だ、との思いで、数年後からは整骨院にも通う様になった。

整形外科と異なるのは、MRIなどの検査がないこと(これはマイナス点だろう)、柔道整復師がマッサージをしてくれること(これはたぶんプラス点)の2点だ。

何となくマッサージが効く様な気がしたので、一時期は好んで通ってみた。

ただ、病院と違って、整骨院によって微妙にやり方が異なる様だったし、マッサージは急性期には良くないとの話も聞いたので(医師から)、少しずつ足が遠のいて行った。

最後に行ったところは、

「痛みが生じる直前の状況を思い出せば、予防につながるので、日頃から注意しておきなさい」

…..とのお話だけで、治療をしてもらえなかった。確かに、お話自体は役に立っのだが、治療なしで帰されれたのは初めてだった。激痛のさなか、藁をも掴む気持ちだったので、結構落胆した。

ただし、このアドバイスが後になって意味のあるものとなった様に思う(詳しくは後編で…..)

 遠絡(えんらく)療法

これは長く通った。おそらく3年くらいかな?

遠絡(えんらく)療法は、故 柯尚志氏(医師、九州大学病院等に勤務)により開発された新しい治療法だ。

説明が難しいが、こういうことらしい。

難治性痛み治療を専門とする治療法で、その点一般的な痛み治療法と一線を画すもの。三叉神経痛・帯状疱疹後神経痛・顎関 節症・筋緊張性頭痛・股関節症・手足のシビレ・坐骨神経痛など、一般的に治療が難しいとされている症状の患者がほとんど。この療法は、こうしたどこに行っても治らなかった難治性の高い痛みやシビレを治療するために研究開発された治療法(中村ハリ灸整骨院のHPより抜粋)。

ちょっと難しいかも?

遠絡(えんらく)療法の治療には、専用のソフトレーザーや木製の棒を用いる。主に手足に存在するラインをコントロールする治療点に押圧刺激を加えるのが特徴だ。

…..で、ぼくが通院したのは、宮崎県宮崎市和知川原2-9-2にある 中村ハリ灸整骨院 だ。

先生のお人柄がよく、施術をしながらの毎回の会話は楽しかった。
先生のお話では、頭、肩、腰などのいろいろな痛みは、山崩れによって通れなくなった道路(脊髄の経絡のつまりで痛みの発生原因)のせいなので、そこを修復し、道路が元のようにスムーズに通れるようにならないとダメ。いくら患部そのものを治療しても、無意味と言い放たれた。

正直驚いた。

3年も通ったのは、即効性が高いこともあるが、先生のツボ押しの「イタ気持ち良さにハマってしまったのが大きい。

念のためだが、そういう趣味はない。

レーザー鍼灸もだが、先生の手技は、今でもすごいと思う。肩こりや頭痛、ストレートネックにも即効性があった。ただ、その日は良いのだが、数日したらだんだん元に戻る感じになるので、長期間に渡って通い続ける必要はあるだろう。

整体

ここは、知人の紹介で数回行ってみた(1件だけ)。病院や整骨院と異なり保険が効かない。また、明確な国家資格もない。

なので若干の不安もあったが、このときは、藁をもすがる思いで行ってみた(毎回だけど)。

現れたのは、物腰の柔らかい初老の男性で、何かの達人を思わせる様相だった。

すぐに、体全体の骨格を形作る関節の歪み・ズレの矯正と骨格筋のバランス調整などを主に手足を使った手技で、施術をしてくれた。

整骨院とは違ってマッサージと言うものではなく、とても優しい扱いだった。ふわっと気持ちよく、初めての時は、身体がものすごく軽くなっているような気がして興奮したのを覚えている。

ただ、2回目以降、だんだんと効果を感じ無くなっていった。最初は、プラセボ効果だったのだろうか?

お話によると、リウマチ、パーキンソン病、はたまた癌も治るとのお話。ただ、先生自身が癌でお亡くなりになったのは残念だった。

それ以来、行くのをやめてしまった。

気功

知人の紹介で、有名な気功の先生がいると言うことを聞き、興味深々な気持ちで数回通ってみた。いわゆるハンドパワーと言われるものだ。

先生が、身体のあちこちに手をかざすと、何だかジンジンくるところがあるような…。
「少し前立腺が弱いので、そこ治療しときますね」、と言われ、後ろから集中的に手をかざしてきた。何か効いたような気がしたが、結局よく分からなかった。

で、自然に足が遠のいた。

その後、ふとしたきっかけから知り合いになったお医者さんの推薦もあって(厳密には彼の著書を読んで)、中健次郎先生(伝説の気功家らしい)の本「病気が治る気功入門DVDブック」を買い、付録のDVDをみながら、自宅でゆっくりと自分で気功をやってみた。これは結構続いたので、こちらのほうが自分には合っていたような気がする。とりわけ、先生独特の落ち着いた語り口も手伝って、瞑想の様な雰囲気を味わうことができた点は、凄く良かった。

以下にリンクを貼っておくので、興味のある方はご覧いただければ、と思う。ただし、これは治療というよりも予防の効果を期待するもの、なのかも知れない。また、効果の範囲はとても広く、腰痛に限定されたものではないので、念のため。

Bitly

どの治療法があっていたか?

やはり、腰痛発症時に明確な原因を掴むには、整形外科は外せない。急性期も同様だろう。

……が、それと併せて(少し落ち着いたころ)、効果の即効性を実感出来るという点では、自分には遠絡(えんらく)療法が一番あっていた様に思う。特に痛みがキツい時ほど効果を実感出来た。

各県に1~2件程度は、施術をしてくれる先生がいる様なので、機会があればお試しあれ………




次回は、「試した予防法」についてお話したい。

 

またね – illust STAMPO (イラスト スタンポ)

 

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